ひのかみ にゅーぼーん #3
枕崎市 薩摩酒造
薩摩酒造「火の神蒸溜所」のニューボーンウィスキー第3弾です。バーボン原酒を主体に“スモーキー”を初めて前景に据えました
●日本本土最南端のウィスキー蒸溜所・枕崎市にある薩摩酒造の「火の神蒸溜所」では
2023年2月よりモルトウイスキーの製造を開始しました。
枕崎は、年間を通じて温暖な気候ながら、夏は暑く、冬は降雪があるという複雑で多岐にわたる気象条件で、ウイスキーの豊かな熟成には好立地といえるそうです。
「火の神蒸溜所」には今後「連続式蒸留機」を新設予定で、モルトウイスキーに加えグレーンウイスキーの製造も開始されるそうです。さらに、洋樽の製造やメンテナンスを行う樽工房「クーパレッジ」も持ち合わせ、その設備と技術が活かされたウイスキーづくりに期待が集っています。
●2026年1月にはウイスキーの味や文化を伝えるビジターセンターがオープンしました。
先日、ビジターセンターを訪ねました。
2階にあるRED BARでは開聞岳や枕崎漁港を望む雄大な景観のなかでウィスキーを楽しむことができます。
また、視覚や音を制限し、味覚と嗅覚に最大限に集中してウイスキーをテイスティングできるという無響室があります。当日は利用しなかったのですが是非利用したいと思っています。
●「HINOKAMI NEW BORN #3」は、リリース第3弾となるウィスキー(ニューボーン)です。
※酒税法では、ジャパニーズウィスキーの呼称には「3年以上
の樽熟成」が必要ですが、今回の商品はその要件を満たさない
短熟のため「ニューボーン」という表記をしています。
※薩摩酒造は、来年『シングルモルト ジャパニーズウイスキー
HINOKAMI』のリリースを予定しています。
『#3』は、バーボン原酒を主体に、フェノール値をシリーズ最高となる20PPMまで高め、これまで繊細に表現してきた“スモーキー”を初めて前景に据えました。
※「フェノール値」とは、ウイスキーの原料である大麦麦芽
(モルト)に付着したピート(泥炭)由来のフェノール化
合物の濃度を示す指標。
値が高いほど強いスモーク香となります。
枕崎の地場産業である鰹節を燻す煙にインスパイアされ、“スモーキー”と“エレガント”の共存をテーマにした、土地の記憶を宿すニューボーンウイスキーです。
※「火の神蒸溜所」では『エレガント』を最大のテーマと位置づけ、
#1から#2・・そしてその先へと、段階的な進化をつづけていく
そうです。
【テイスティングコメント】
#1の明るさと鮮やかさ、#2の若々しさと余韻。
その系譜を受け継ぎながら、#3では煙を初めて前景に据えた。
爽やかな煙、焼いたマシュマロやチョコレートの甘やかさ。
ユリを思わせる華やかな花香。
そこへパッションフルーツの明るさと、熟したリンゴの豊かな果実感が
加わり、ほのかなスパイスとともに香りはゆっくりと深みを増していく。
口に含むと、ピートスモークが鮮やかに広がり、南国フルーツや夏みかん
を思わせる瑞々しさが弾ける。
続いて、バターを思わせるオイリーな甘みと焼きたての穀物の芳ばしさ
ほのかな旨味が幾重にも重なり合う。
やがて訪れる煙の余韻は、夏祭りの残り火のように長く続き、枕崎が
育んできた火と煙の文化へと思いを誘う。
度 数:50度
原材料:モルト(国産)



